高橋病院の新たな取り組み
高橋病院では、患者さんにより良い医療とリハビリテーションを提供するために、
地域や外部機関とも連携しながらさまざまな取り組みを行っています。ここでは、その一部をご紹介します。
地域リハビリテーション
当院では、病気によって引き起こされる身体機能の低下に対するリハビリテーションだけでなく、地域住民の健康増進に向けた取り組みも行っています。
具体的には、
①当院コミュニティスペースで「健康サポートサロン」を開催、
②近隣の町内会へ出向き、
地域ニーズに応じた活動を実施しています。
これらの活動を通じて、社会交流の場を提供し“生きがいの創出”につながる支援を持続可能な取り組みとして進めてまいります。
訪問診療
当院では、住み慣れたご自宅で安心して過ごしていただけるよう、医師と看護師が一緒にご自宅へ伺う訪問診療を行っています。
日々の体調を見守りながら、ちょっとした不安や変化にも気づけるよう丁寧に寄り添います。
また、急な体調の変化にも対応できるよう、24時間365日いつでも相談できる体制を整え、ご家族の安心も大切にしています。
在宅療養支援病院
当院は、ご自宅での生活を大切にしたい方を支える「在宅療養支援病院」です。
住み慣れたご自宅や施設で安心して過ごせるよう、訪問診療で体調を見守りながら、必要な医療をお届けしています。
もし体調が悪くなったり、入院が必要になった場合も、地域包括ケア病棟が受け入れ、在宅と病院の間を切れ目なくサポートします。
ご家族の不安にも寄り添い、地域での暮らしを一緒に支えていきます。
肺がん連携
当院では2024年4月より函館五稜郭病院との肺がん患者の術前リハビリテーション連携を行っています。函館五稜郭病院で肺がん手術をする前に、高橋病院に入院し、約1週間程度のリハビリを実施します。目的は術後の合併症を減らし回復を早めるためです。術前リハビリを急性期病院と回復期病院が連携する、国内でも例が無い取り組みとなっています。
入院中の過程でACPを取り入れ、患者の意思を尊重した医療・ケアの選択を行い、治療後の生活を見据えた支援につなげています。
ACP
当院ではACP(アドバンス・ケア・プランニング)カンファレンスの開催にも取り組んでおります。ACPとは将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、患者さま本人を主体に、そのご家族さまや近しい人、医療・ケアチームが繰り返し話し合いを行い、本人の意思決定を支援するプロセスのことです。
ACP カンファレンスを開催することで、患者本人の人生観や価値観を把握し、希望に沿った「将来の医療及びケア」の具体化を目標に個別性のあ るケアが行えるよう取り組んでおります。
外国人採用
当院では2024年10月から、ミャンマーの技能実習生の皆さんを介護医療院の仲間として迎えています。今後はネパールからの受入れも進め、将来的には20名ほどの体制を目指しています。
実習生はここで介護の技術を学び、ゆくゆくは法人内の事業所でも活躍していただく予定です。
介護福祉士資格の取得支援や、長く安心して働ける環境づくりにも力を入れており、地域の介護を支える大切な存在となっています。